2012年3月7日水曜日

ヨガの考え

ヨガの考え

2011年3月10日

はじめに

この一年間、ヨガの考え方を通じて、私たちの生活の指針を、そして生き甲斐を、手に入れていただければと思いこの「ヨガの考え」の講座を開設いたします。

毎週、1つの課題について考え、1年間で48課題(一ヶ月に4課題)をお話してゆきます。

この、「ヨガの考え」は5千年前から今日に伝えられる「インド哲学」をベースにして分かりやすくお話をしてまいります。このため、本来のインド哲学の範囲を超え、「禅」や「正食」の考え方も取り入れて、日常のことがらを中心にお話を進めてまいります。お楽しみください。

合掌

                        大久保ヨガ正食禅

主宰 ガルダ クニ 大久保

ヨガの考え 第一週 「私は誰」(どこから来た、どこに行く、何をしに来た、のか)

私たちは、生まれてから今日まで「自分」についていろいろと考えることがあったと思います。これまでに、本当の自分に出会った方は大変幸せな方だと思います。

一体「自分とは何」。「私は誰」なのでしょうか。

ヨガでは、この身体は「私ではない」と考えます。この身体は、私の乗り物、住処、私の居るところですが自分ではないと考えます。「心」は私の乗り物(身体)を動かすためのものです。これも本当の「私」ではありません。

簡単に言うと私は「生命(いのち)」そのものです。私には形や姿はないのです。「魂」「霊」などと言うこともできます。この「いのち」の「私」は永遠の存在です。死にません!!

この身体は、ロボットでその操縦をしているのが私。ロボットを動くようにしているのが心、動かしている本性は「いのちの私」です。身体は古くなると使えなくなります。(肉体の死)。

この、いのちの私はこの世に生まれる時、神様とある約束をして生まれてきました。それは、自分自身を高めて来ます、ということです。自分を高める、すなわち「自己の霊性」を高めることです。

しかし、この身体は大変に不自由で、お腹もすけば、疲れもします。たくさんの欲望を持っています。この身体を満足させるために、生きているとも言えるのではないでしょうか。それは、本来の目的からだいぶ離れています。時には、反対に向かって努力している事になります。

それでは、自分の霊性を高めるというのは、どうする事でしょうか。

       物事を行うには、その動機がとても大切です。良いことをしようと思って立ち上がることです。(動機が善であること)。

     自分の損得を考えずに、何かの役に立つことです。(私心をなくして、尽くすこと)。

この二つのことが、まず大事な心得です。これが、幸せの原点にあります

ヨガの考え 第二週 「苦しみ」をのがれる                        2011年3月17日

この世の苦しみや災いはたくさんあります。仏教では「四苦八苦」と言います。

今週は、四苦について話します。四苦とは「生老病死」です。生きる苦しみ、年老いる苦しみ、病の苦しみ、死ぬ苦しみ、の四つです。

先週、「私は誰」で「わたしは命(魂、霊)」のお話をしました。私の乗り物(身体と心)が苦しみを感じているのです。本当の私が苦しんでいるのではありません。

◎「生きる苦しみ」わたしは命(魂、霊)です。この不自由な身体を使って、自分の霊性を高めるための修行中です。苦しみの原因は、「こだわるこころ、かたよるこころ、とらわれるこころ」の3つです。私たちは、物事を、「良いこと」「悪いこと」に分けて考えています。

本当はこの世にある全てのことは良いことです。全てのことは宇宙の最高のバランスのもとに、起きています。全ては、原因と結果(因果の法則)です。起きていることは当たり前の事ですが、自分にとって都合の良いことを「良い」、都合の悪いことを「悪い」と考えます。

だから、宮沢賢治の「アメニモマケズ」のように、自分を勘定に入れなければ、全てを「あるがままに」受け入れることが出来ます。苦しみは「あるがまま」を受け入れると「和らぎ」ます。悲しいこと、嫌なこと、辛いこと、は有ります。その体験は自分の「霊性」を高めるためにとても役立つこと、全てがありがたいことです。そのことに気付くのが苦しみをのがれるためにとても大切です。

◎「年老いる苦しみ」 わたしは命(魂、霊)です。身体は私の住家、乗り物です。だんだん古くなり、使いにくくなります。いたみも出ます。だから、出来るだけ手入れをしていつまでも気持ちよく使えるように手入れをすることは出来ます。ヨガの体操(アサナ)呼吸法(プラナ・ヤマ)はその助けになります。私自身は永遠の存在です。いつまでも、年をとりません、自分の感覚はいつまでも若いです。これが本当の私です。

◎「病の苦しみ」 病気は身体や心の危険信号です。自分の日頃の生活に、病気の原因があります。このままでは大変なことになるとき、熱がでたり、痛くなったり、苦しくなったりします。だから、生活を見直してみましょう。(食事、ストレス、運動など)

熱や、咳、痛み、など病気の症状は自分を守るための反応です。だから、過剰にこの症状を抑えないことです。病気は治ります。自己免疫力、自然治癒力は自分の力です。この力を発揮できるようにするのが、ヨガです。薬はある種の毒薬(ドラッグ)です。飲み過ぎないように。

◎「死ぬ苦しみ」 実は私は死にません。私の乗り物から離れるのです、これが死です。だから恐がらなくても良いのです。本当に恐がるべきは、毎日の行いです。良い行いには、良い結果が、悪い行いには悪い結果がおこります。それが、私がこの乗り物を降りたときに、自分に帰ってくるものです。(因果律)


私たちはそこに開いたドアを見つける

「良し悪し」の基準は、「動機と私心」良い動機で、私心をなくして物事を行うのが幸せを手に入れる方法です。これが、四苦を離れる方法です。

ありのままを受け入れることができれば、恐れることは何も有りません。

ヨガの考え 第三週 「苦しみ」をのがれる 2                       2011年3月24日

「四苦八苦」の「八苦」のお話です。 「(あい)別離苦(べつりく)」「怨憎(おんぞう)会苦(えく)」「()不得苦(ふとくく)」「五蘊(ごうん)盛苦(じょうく)」の四つを加え「八苦」になります。

(あい)別離苦(べつりく)」愛する人との別れ。「会うは別れのはじめ」全てのものは、形をとどめません。この世の中は、その様にできています。これを、ヨガでは「マーヤ」と言います。この世は「幻」です。河の流れは、いつまでも続いても河の水は一時も同じではない様に、全てのものは移り変わります。それを変わらないように、いつまでも続くようにと考えます。これが、苦しみの原因「とらわれ」「執着」「罣礙:けいげ」です。

それでも、愛する人との別れは何より辛いことです。別れたことを悲しむより、苦しむより、しなければならない事に気付くことです。

それは、自分をより高めるようにすることです。別れた人のために、自分が全力を尽くして生きること、いつ見られても、恥ずかしくない人生を送ることです。そうする事が、別れた人に対して、自分の「まごころ」を表す方法です。別れが、人を育てます。この世の中の「無常」をまなびます。この世は、幻。本当の自分に気付けば、永遠の私と永遠の別れた方はかならずまた会う時が来ます。その時恥ずかしくない自分を作り上げていくのが、この世に生まれた私の生きる目的です。私は自分の霊性を高めるためにこの世に生まれてきたのです。

怨憎(おんぞう)会苦(えく)」いやな人に会ったり、暮らしたりする苦しみ。

この世は、鏡である、と言われます。自分の姿がまわりに映ってそれを見ています。いやだと思う人は、相手も私をいやだと思っています。好きだと思えば、相手もその様に思っています。自分を改めることが、いやな人を少なくする早道。相手を変えようとしないことです。

自分を変えるとは自分の霊性を高めることになります。全てのことは、良いことばかりが起きている、全てに原因がある、原因を改めることが良い結果を招きます。

()不得苦(ふとくく)」求めても手に入らない苦しみ。

何が欲しいのかが問題です、自分が本当に必要としていることは、自己の霊性を高めるもの、こと、です。私の乗り物(身体やこころ)の要求は、とてもたくさんあります。本来この世は不自由なもの、不自由を当たり前と考えれば、何ものも自分を高めるための大切な物事です。

五蘊(ごうん)盛苦(じょうく)」からだが元気すぎる苦しみ。

色・受・想・行・識を「五蘊(ごうん)」といいます。五体から発する欲望が多すぎる苦しみといえます。元気だからこそ有る苦しみです。欲望が多すぎる苦です。私の本性に気付きましょう、私はこの世に自分の霊性を高めるためにやってきて、この不自由な身体やこころを使って、一時期この地球に存在しています。身体やこころのバランスを整えるのは、ヨガの体操(アサナ)呼吸法(プラナ・ヤマ)が役に立ちます。身体とこころを整え、瞑想(坐禅)をしましょう。瞑想こそが本当の自分を手に入れる方法です。ヨガでは、その状態を「サマディー」と言います。

ヨガでは本当の自分を、アートマンと言います。宇宙を作り上げている力をブラフマンと言います。次回はこのことについてお話します。

ヨガの考え 第四週 「ほんとの自分」(1)                         2011年4月7日

この世の中のことを、考えると、大変なことばかりが起きています。戦争や天災や政治の問題、事故のことなど数え上げるときりがありません。

今日はこの世の中の出来事についてどのように考えるのがいいのか、お話します。

震災にあわれた方が、「これが夢であったらと、思ってしまいます。」と涙ながらにおっしゃっていました。この世の中で起きていることは、ほんとは夢?ヨガではそのことを「マーヤ」と言います。この世の中で起きていることで、永遠にその状態が続くことは一つもありません。

今あるものは、ひと時の状態です、でも「変わって欲しくないものはすぐに無くなり。いらないものは何時までもある」ように思います。じつはなにもかにも、どんどん変わってしまいます。

ところで、それでは全く変わらず、永遠のものはないのでしょうか。

般若心経というお経があります。名前だけは聞いたことがあるかと思いますが。お経の中で一番短いお経とされています。そして、一番難解なお経とも言われます。このお経には、私たちの「悩み苦しみ」(苦厄)をなくしてくれる。と書いてあるのです。

その鍵が、「永遠・不変」ということです。

少し難しくなりますが、じつは私は以前も生きていて、今も生きています。また、次の世でも行き続ける。何度も何度も生まれ変わって、生き続ける。


白い鳩は何を象徴する?

これを「輪廻(りんね)転生(てんせい)」といいますが、私は死なないのです。みんな死ねないのです。この体の本当の持ち主は「いのち」です。この体は「わたし」の乗り物です。この「いのち」こそが永遠・不変の存在「わたし」です。

この、体に乗っかっている「いのち」とは一体誰なのでしょう。ヨガでは、それを「アートマン」と呼びます。じつは、私の本性、本当の私は「アートマン」なのです。

そう言われてもまるで納得しないことでしょう。じつは、この「本当の私」に気がつくのはとても難しいことなのですから。それを手に入れるために、古来多くの修行者が苦心(くしん)惨憺(さんたん)されているのです。多くのインドの修行者「サドウ」「サーダカ」「出家者」などいろいろな呼び名がありますが、みなさんの「人生いちばんの大問題」が、「私がだれか、なにものか」と言う疑問と、それをつかまえる事ですから。

ヨガの悟りを「サマディ」といいます。この状態に入るのは並大抵のことではないと言うことだすが、その状態「サマディ」になると、本当の自分が手に入り、死を克服するのだそうです。

ヨガの考え 第五週 「ほんとの自分」(2)                        2011年4月14日

先週は、「アートマン」についてお話しました。その続きです。

私の本性が、命であり、形姿もない永遠の存在で、今いるこの世の「前」にも「後」にもずっと続く、永遠の旅人。毎回、乗り物を変えながら、修行のたびを続け「何時の日か天国で永遠に暮らす日を楽しみに」修行しているのだとは、まったく気がつきませんでした。

それなら、一丁やってみるか!と思いませんか?もう、前世のことは忘れてしまったかもしれないけれど、時々思い出すこともあるのです。

今まで、一度も来た事がない土地に行って、「ここ来た事がある!」と思ったことはありませんか。「夢で見た場所が、実際にあること」ありませんか?

それを、潜在意識といいます、過去生で経験したことを無意識の中に覚えているのです。前世の記憶は、この潜在意識の中に組み込まれています。

日頃の生活で、得意なこと、不得手なことありませんか?それはあなたの前世の記憶がその様にさせています。天才的な音楽家は、前世でも素晴らしい音楽家でした。

私も、前世で得意だったことがあるはず、それをこの世でも更に完成してみませんか。

子供たちも、一人一人とても豊かな個性を持っています。その個性を大切にした教育こそが大切です。

生き甲斐とは、なにか「命がけで出来るもの」を持つことです。どうせ、100年はもたない「やわな体」しか与えられていないのですから。どうせ、死んでもまた生まれてくるのですから、短い人生、何の約にも立たないかもしれない、そんなことでも自分がやりたいこときっとあります。

「役に立つか立たない」が問題ではなくて、「自分がやりたいかやりたくないか」が問題なのです。前世で遣り残したことなのでしょう。いまの、常識で役に立たないと思っても、何時の日か「天才的偉業」と認められることは数限りなくあります。わたしの、つまらない常識にとらわれず、本当にやりたい事をみつけて、人に気兼ねせず自分の「生き甲斐」のある、人生を見つけませんか。

ヨガはそういうことも、お手伝いできます。体や心は本人の気持ち次第、どんどん若返ります。体のバランス、こころのバランス、そして命の力強さ。命にエネルギーを注入する。これが、ヨガのテクニックです。それを「プラナ・ヤマ」といいます。

「プラナ」はこの世の中を作っている、パワーです。これがなくては、自分の命ばかりか世の中にある、全てのものが成り立たないほどの、強い力です。

ヨガの考え 第六週 「ほんとの自分とパワーのもと」                 2011年4月21日

本当の私「アートマン」は姿がありません、形もありません。永遠に変わることが無く、一時 この国のこの場所で、この体に乗っかって修行をしています。「前世」も「来世」もあります。

でも、過去や未来のことを心配しないで今「現在」を一生懸命に生きることが最も大切です。私たちには、「今現在、この時」以外の時間は持っていませんから。

私たちは、毎日ご飯を食べています。これは、体を維持するためであり、楽しみでもあります。この、体のためにたべている食事も、パワーが入っています。栄養やカロリーの他に目に見えないパワーそれが「プラナ」です。「プラナ」は体ばかりか、命を甦らせるパワーを持っています。

「プラナ」は「気」と翻訳されています。実はこの「プラナ」は途方もない力を持っています。

私たちの、生命力ばかりではなく、この世にある全てのものに存在する力を与えていると言われています。この世の中は「プラナ」なしには成り立たないのです。

その「プラナ」をコントロールする練習が「プラナ・ヤマ」(呼吸法)です。ヨガの達人(リシ)はこの「プラナ」を使って、あらゆることをすることが出来ます。「病気を癒す」「ものを移動する」「遠くの人に連絡する」など、機械も電気も使わないで、どうやってそんなことが出来るのか、それが「プラナ・ヤマ」(プラナのコントロール)です。

この教室でも毎回「プラナ・ヤマ」を行っています。私たちの「プラナ・ヤマ」は基礎の基礎です。まだ、特別の超能力は発揮できません。でも、楽しみに続けてくださいきっといいことが有りますから。健康的で、生き甲斐にある人生の発見になるかもしれません。

基本は、腹式呼吸。4秒で吸って、4秒で吐きます。時間の長さは個人差がありますが出来るだけ心を落ち着け、リラックスした雰囲気の中で行います。


ユダヤ教はどのように設立されました

空気のきれいな、早朝がいちばん良いでしょう。また、就寝前の落ち着いた時間にすると、ぐっすりと寝むることができます。できれば空気のきれいな 山の中や 田舎(いなか)は特にお勧めです。東京や大阪などの大都会で空気の汚れたところでは、逆に「プラナ・ヤマ」はしないほうが良いと言われています。

「プラナ・ヤマ」は、腹式呼吸、完全呼吸法、カパラバティ、アヌローマビローマが基本です。

カパラバティ、は妊婦さんなどには向きません、逆に産後は体を引き締めるので特にお勧めです。

呼吸法は、とても強力なので、空腹時(食後2~3時間)にしないと、体に悪い影響を与えてしまいます。特に気をつけてください。

ヨガの考え 第七週 「パワーのもとプラナ」と食事のとりかた              2011年4月28日

プラナが大変な力を持っていることがお分かりになったところで、プラナをどのように取り入れていくのかのお話です。

私たちは、いろいろな方法でプラナを取り入れています。その力で、生きています。呼吸はほんの少しでも止めると、苦しくなります。長く停めていると死にます。呼吸からいちばんプラナを取り入れています。

次に、食事でプラナを取り入れています。この食事のとりかたについてお話します。

日本人は、温帯地方に住む民族です。春夏秋冬、四つの季節があります。夏は暑く、冬は寒いです。この地域では、季節ごとに食べるものが変わります。最近では、全世界から食料が届くので昔のように「旬の食材」が分かりにくくなっていますが、本当はこの「旬の食材」を使った料理こそが私たちが食べるべき食事です。

正しい食事のキーワード

       穀物菜食と自然食  いちばん大事なことは、ご飯をちゃんと食べることです。穀物(五穀)を5、副食は旬の野菜や海藻を3から4、魚介類を中心の動物性食品は1から2と言う割合で食べます。食品添加物や化学調味料は避け、伝統製法で無添加の調味料をつかいます。白砂糖はいけません。

       一物全体      生物はそれぞれのもの全体で生命バランスが保たれています。野菜は皮ごと、ごぼうのアクも大事な働きを持っています。捨てずにうまく調理すれば旨味にかえられます。お米は玄米、魚も丸ごと食べたれる小魚がいいのです。

       身土(しんど)不二(ふじ)      私たちは、土でできています。植物は土の養分を吸い上げて、身体を作ります。牛や豚はその植物を食べて大きくなります。私たち人間は、直接土を食べることが出来ません、だから、植物や動物が蓄えてくれた土の養分を食べて生きています。私たちは、土と同じ材料でできています。だから、自分の住む土地でできる、作物を食べるのが最も健康でパワーのある食べ物なのです。

       陰陽調和      正食の「陰陽原理」を学んで、バランスのとれた食事をとりましょう。陰性は身体を冷やし、陽性はあたためます。極端な食事はさけて、陰陽のバランスの取れた食事をとりましょう。

       よく噛んで小食に  よく噛むことが、健康の要です。箸は一口ごとに下に置き、健康な人で50回、病気の人は100回以上噛むといいでしょう。食べすぎはどんな場合も胃腸に負担をかけます。ゆっくり噛めばハラ八分目になります。

食事のとりかたは、習慣です。早くも遅くもできるもの。「早食いも、芸のうち」などといわずにゆっくり味わって、よく噛んでください。

食事法のお話は、大変難しいのでこれからも、取り入れてゆきます。楽しみにしてください。

このような考え方を「マクロビオティック」「正食」といいます。 

ヨガの考え 第八週 「ヨガの体操と座法」                        2011年5月5日

呼吸法「プラナヤマ」食事法「マクロビオテイック」の話の次は、体位法「アサナ」です。

ヨガの体操はいろいろあります。シバナンダヨガでは「太陽礼拝」と「ポーズ」を組み合わせています。正確には「ポーズ」の部分が「アサナ=体位法」です。

ヨガの瞑想の時に行うポーズをやはり「アサナ」といいます。そのことから、座法と呼ぶこともあります。座法(アサナ)の代表は、蓮華座(パドマ・アサナ)です。禅では結跏趺坐(けっかふざ)といいます。達人座(シッダ・アサナ)は特に難しい座法です。よく似た座法に半跏(はんか)趺坐(ふざ)があります。

簡単な座法は安定座法(スカアサナ)です。胡坐(あぐら)とほぼ同じです。この教室では、膝を開いて座る座法をスカアサナと言います。胡坐(あぐら)のように座っても正解です。

シバナンダヨガの体操は、始めに太陽礼拝を4から8セットおこないます。太陽礼拝は特に初心者にとって体の柔軟性を高めます、またその後に行うアサナの準備運動になります。

太陽礼拝はアサナの前に行う以外に「プラナヤマ」の準備としても有効です。毎朝、2~3回の太陽礼拝の後に、呼吸法「プラナヤマ」を行うと大変効果があります。

ヨガの運動や呼吸法は、適切な準備をして行うのが大切です。

「アサナ」ポーズは12種類の基本ポーズがあります。それぞれ大切な意味があります。

初級者は、出来る範囲でおこない、難しいポーズは避けます。体力、筋力、柔軟性が増してくれば必ず全てのポーズはできるようになります。

ヨガのポーズの5種類

1.       上下逆転  シルシ・アサナ(逆立ち)サルバンガ・アサナ(肩立ち)

2.       前後運動  ハラ・アサナ(・すき)パスチモターナ・アサナ(座り前屈) 

    マツヤ・アサナ(魚)ブジャンガ・アサナ(コブラ)

    シャラバ・アサナ(ばった)ダヌラ・アサナ(弓)


    パーダハスタ・アサナ(立ち前屈)

3.       捻る     アルダマチェンドア・アサナ(捻り)

4.       バランス   ブルックシャ・アサナ(立ち木) カカ・アサナ(カラス) マユラ・アサナ(孔雀)

5.       左右に倒す トリコーナ・アサナ(三角)

シバナンダヨガのポーズはこの全てのポーズを行います。

順番は決められていて、何時も同じ順番でおこないます。基本的には、前に倒した後は後ろに反らし、右に倒したら左に倒す。右に捻ったら左に捻る、いつもバランスを大切に行います。自宅でされる時も、必ず反対側の刺激を考えて行うようにしましょう。 

        

ヨガの考え 第九週 「くつろぎのポーズ」                       2011年5月12日 

ヨガで最も大切なポーズは「くつろぎのポーズ」です。ただ単に、寝ているのではありません。

筋肉の緊張を解き、不必要な力を抜くことです。

身体の緊張は、心の緊張から来ます。感情的に心が動いている時は、身体も緊張します。緊張は多くのエネルギーを消費します。心配、悲しみ、恐れ、怒り、貪欲などの感情は筋肉運動とは違うエネルギーの消耗を引き起こします。

これらの緊張はプラナ(エネルギー)を消耗させます。私たちがヨガを学ぶ時最も大切な事は心の安定です。身体は心とともにいつもエネルギーを消費し、特に「こころ」の乱れは大変エネルギーを消耗するばかりか、不快感を蓄積します。これが身体全体を蝕んでしまいます。

くつろいでいる時には、エネルギー(プラナ)は消費されません。多くの偉大な政治家や聖者が驚くべき量の仕事を成し遂げ得たのは、そのくつろぐ能力によるものです。

完全なくつろぎのため、ヨガでは三つの方法を使います。身体的、精神的、霊的の三つです。

肉体的くつろぎ

筋肉を緩め、呼吸をゆっくりさせ、筋肉にくつろぐように伝える、自己暗示が必要です。心臓、肺、肝臓、脳などのような不随器官には自己暗示が最も有効に働きます。足先から始めて、だんだんと上に登り、頭のてっぺんまで順にくつろがせてゆきます。それから、徐々に身体の内部にも暗示を送り、内臓もくつろがせてゆきます。

精神のくつろぎ

不必要な心配や恐れによってこころに課せられる負担は、肉体の緊張以上にエネルギーを消耗します。精神的に緊張している時は、ゆっくりと呼吸をつづけて呼吸に意識を集中します。やがて、心は静まり、軽くなった感じを味わいます。

霊的なくつろぎ

身体や心は、本当の自己「私」の乗り物です。命のレベルの自分を感じて、霊的な自分こそくつろぎを味わうべき本性です。この「純粋意識」を獲得して、くつろがせてゆくとき真実のくつろぎが手に入ります。

シバナンダヨガでは、ポーズとポーズの間にも「くつろぎのポーズ」がはいります。この時は、次の運動の準備です。最後のくつろぎは、その日のヨガの効果(成果)を受け取る時です。

最高に、リラックスした感覚を味わうことで、その日行ったヨガの最大の効果を手に入れることが出来ます。

ヨガの考え 第十週 「瞑想とプラス思考」(幸せになる方法)            2011年5月19日

前回くつろぎについて学びました。くつろぎを完成させるのが今週の「瞑想とプラス思考」です。

ヨガの本当の目的は、最高の「幸せ」を獲得することです。この、「幸せ」はどこか遠いところにあるのではありません、実は私たちの内側「自分自身」にあります。

これまで 呼吸法、食事法、ポーズ(体位法)、くつろぎ、の 4項目についてお話してきましたが、今日の「瞑想とプラス思考」で完成します。この5つの項目が「シバナンダ・ヨガでおこなう基本5項目」です。今日の話が、核心です。最も大切な「ヨガのおしえ」です。

これまでの、4項目で瞑想の準備は整いました、ここでこころ安らかに瞑想に入ります。瞑想は身体とこころを落ち着け、全ての物事を「てばなす」ことから始めます。

頭の中の欲望に、とらわれないのが瞑想の要領です。心配や恐れは自分が作り出しているモンスター(怪物)です。そんなものは、無いのに自分が勝手に作り出して、勝手に悩んでいるのです。

どんな心配がありますか?考えてみてください。済んでしまったこと、これから起こるかもしれないこと、即ち過去と未来を心配しています。でも、本当は、私たちは常に「今」を持っているだけです。済んでしまったことは、襲ってきません。明日のことは明日にならないと分かりません。「今」心配することは、「今」のことだけで十分です。「今」することは、「今」出来ることを全力でするだけです。「今」を大切に、「今」出来ることを真摯に(まじめに)取り組むのが最も大切です。

良い種を蒔きましょう。「今」やっていることが全てのもと、「種」になります。私たちはいつも「今」をもっています、「今」以外は持っていません。その「今」こそ、私たちが取り組むべきもの、ことです。「今」行っていることが、結果を生みます。よい結果がほしいのなら、「今」良いことをしましょう。

この世の中にあることは、良いことばかりです。自分の都合さえ考えなければ、実はよいこと以外は起きていません。悪いことは、自分に都合が悪いだけのことです。そういう、「自分(エゴ)」というマイナスの感情をコントロールし、周りを大切にすることが、ひいては自分を大切にすることになります。こういう考え方をすれば、全てのことはとてもよい事と気がつきます。

何か都合の悪いことが起きたときは、「これが、どうして良いことなのだろう」と、そのことの良い点を考えることです。そうすると、世界中のあらゆることがプラスに見えてきます。

「自分(エゴ)」を「てばなす」ことです。自分大事と言うこころ(エゴ)を小さくして、周りを大事にすることです。自分以外のことに、全力を尽くしましょう。       つづく



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